皆さまこんばんは。今日は暖かかったですね。
大牟田は「5月中旬並み」の暖かさだったそうです。
さて、昨年7月に国土交通省より採択を受けておりました平成26年度住宅のゼロ・エネルギー化推進事業」にいよいよ着手することになりました。
ゼロ・エネルギー住宅(ZEH)のイメージはこのような感じです。(国土交通省資料より抜粋)
上のイメージ図のなかでは、とくに「高断熱化・高気密化」が重要です。
いくら高性能な機器を設置しても建物本体の性能が低ければ・・・、ということですね。
このあたりの実際の仕様(例えば、窓は樹脂サッシ+Low-E複層ガラス(アルゴンガス充填))なども現場の進捗にあわせてこのブログでご紹介していく予定です。
さらに、今回も認定低炭素住宅となります!
この低炭素建築物の認定申請を行うために、(独)建築研究所の計算プログラムを使って一次エネルギー消費量を計算するのですが、このプログラムが計算結果(数値)と一緒に省エネ性能のラベルをつくってくれます。
下の画像は今回の住宅の省エネ性能ラベルです。
(欧州ではこのような省エネ性能のラベリングが当たり前に行われています)
省エネ性能を星の数と棒グラフで表しています。(もちろんこの住宅は最高の☆☆☆です!)
棒グラフは左側に行くほど一次エネルギー消費量が少ない(=高性能な住宅)ということになります。
「H25省エネ基準」「低炭素建築物認定基準」のラインが引いてあり、それに対してこの住宅の性能がどれくらいに相当するのかが示されています。
省エネ基準が673MJ/(m2/年)、低炭素建築物認定基準が622MJ/(m2/年)。
そしてこの住宅は382MJ/(m2/年)。
なんと、省エネ基準の性能で建てた住宅のおよそ半分(56.7%)しかエネルギーを消費しないということになります!
ここで、「ゼロエネだから一次エネルギー消費量は382MJ/(m2/年)じゃなくて0(マイナス)になるんじゃないの?」という疑問が湧いてきます・・・。
じつは、「住宅のゼロ・エネルギー化推進事業(ZEH)」と「低炭素建築物の認定基準(および省エネ基準)」では、太陽光発電の計算方法に違いがあって、このようなことになっています。
具体的にはZEHは太陽光による発電量をすべてエネルギー削減量としてカウントするので0(マイナス)になるのですが、低炭素建築物の認定基準(および省エネ基準)は発電量のうち自家消費量のみをエネルギー削減量としてカウントする(売電分はカウントしない)のでラベルのような数値になります。
最後はなんだかまどろっこしい説明になりましたが、とにかく昭和住宅の住まいは省エネ性能が高いということです(笑)!そして、夏の暑さ・冬の寒さをやわらげ、快適で健康な暮らしができる住まいということでもあります。
それでは、また~。
投稿者:圓佛 明