皆さまこんにちは。
今回のブログは、ゼロエネ住宅(ZEH)新築現場の浴室(ユニットバス)についてです。
ユニットバスの選び方ひとつでエコなお風呂にすることができる、そんなポイントをご紹介します。
まずは、おなじみ高断熱浴槽。
浴槽のまわりに断熱材(ポリスチレンフォーム)が取り付けられています。
付属品の断熱風呂フタとの組み合わせでお湯の温度が低下しにくくなります。
ちなみに高断熱浴槽でどれくらいの一次エネルギー消費量を削減できるのか試算してみました。(※試算条件は、4人家族で給湯機はエコキュート(追炊き機能あり、JIS効率3.0)とします。)
H25省エネ基準で計算すると、高断熱浴槽の有・無で 429MJ/(戸・年)の差が出ました。
MJはメガ・ジュール。エネルギー(熱量)の単位です。理科の授業で習いましたね。。。
このままでは分かりにくいので、原油に換算すると1年間に約11リットルの削減となりました。
続いて、ユニットバスを組み立てているところです。
ユニットバス工事の前日までに浴室の壁、基礎に断熱材を入れておきます。
浴室外周の基礎の薄緑色の部分が基礎断熱材です。
寒い冬のヒートショック予防のためにも浴室の断熱は大切です。
ユニットバスが組み上がりました。(ユニットバスの組み立ては1~2日で終わります。)
あとは給湯機リモコン、照明器具などを取り付ければ浴室の完成です。
そして、シャワー水栓。これも省エネに効果大です。
省エネ基準的な表現では、「手元止水機構+小流量吐水機構つき節湯水栓(節湯A1・B1)」となります。。。
ひとつめの「手元止水機構(節湯A1)」はシャワーに付いているボタンですね。これを押すとお湯が出たり止まったり。シャワーを使うとき、手元にボタンがあると小まめにお湯を止める効果が期待できるという訳です。シャワーを15~20分流すと浴槽一杯分くらいの湯量になるそうですので、家族みんながこのボタンを使えばかなりの節約になりますね。
ふたつめの「小流量吐水機構(節湯B1)」はシャワーから出てくる水に空気を混入させるなど(エアインシャワーなど)してお湯を節約する機能です。
さきほどと同じように、この「手元止水+小流量吐水」シャワー水栓を採用することで、どれくらい一次エネルギー消費量を削減できるのか試算してみました。
削減量は 1491MJ/(戸・年)。原油に換算すると1年間に約38リットル削減という結果になりました。
高断熱浴槽11リットル、節湯水栓(A1・B1)で38リットル、あわせて1年間に約49リットルの原油消費をこのお風呂だけで削減できることになります。(あくまで試算ですが。)
それでは、また。