今日は福岡市で開催された「国産材住宅づくりセミナー」に参加してきました、と書いているうちに日付が変わってしまいましたので、昨日の出来事です。(建設業や宅建業では、年度末のこの時期に講習会がよく開催されるように感じますが、他の業界も同じなのでしょうか?)
このセミナーは林野庁の事業の一環として実施されたもので、全国5箇所(東京、仙台、名古屋、岡山、福岡)で開催され、福岡会場が最後の開催地です。昨日の1日目が座学での講習会、今日2日目が現場研修となっています。
1日目のカリキュラムは、
午前が木材・材料関係(住宅資材としての木材、木材の製造・流通等、住宅用木材の品質性能・材料規格、木材含水率およびヤング係数の測定、など)、
午後が住宅・構造関係(木造住宅の工法・構法・材料・構造・防火、関連法規と設計基準、木造住宅の維持管理、など)と盛り沢山の内容でした。。。
講義の内容が幅広く、限られた時間内での講習ということもあり、駆け足での説明となった部分もありましたが、とても興味深く意義のある講習会だったと感じました。
この講習会は「木の家づくり」に関する住宅事業者のスキルアップを目的に実施されたもので、内容がやや専門的でしたので、その一つひとつをここに記すことはしませんが、今回の講習会の内容を今後の住まいづくりに反映させていこうと思います。
ここで昨日の内容からひとつ質問をば。皆さまは住宅用木材のうち国産材製材品のシェアは何%くらいだと思いますか?
答えは、全国平均で約30%とかなり低い水準になっています。(住宅用以外の製紙用などを含めると自給率は約20%です)
ここ九州では全国平均よりも高く、国産材製材品のシェアは約55%となっています。この数値は全国的に最も高い数値とのことです。
それでは、私たち昭和住宅の住まいはどうなのでしょうか?
1棟ごとに若干の差異はありますが、昭和住宅の住まいでは約80~85%は地元福岡・熊本県産のスギとヒノキを使っています。
言うなれば「地材地建」ということです。
この辺りのことは当サイト内の「昭和住宅の家づくり」をご覧くださいませ。
では残りの約15~20%は何なのかということですが、和室まわりなどに使用する化粧柱(吉野杉など意匠性に優れた材を使用)と横架材(梁・桁など)につかうベイマツです。
横架材のベイマツについては、こちらの以前のブログをご覧ください。
今後は技術的あるいはその他多面的検討を行いながら、より一層の国産材(地元産木材)の普及促進に取り組んで参りたいと思っております。
ちなみに上の写真は講習会で配られたノベルティ。ゆる~いキャラクターが描かれておりますが、彼は国産材住宅普及推進キャンペーンのキャラクターモクゾーくん(10月8日生まれの男の子。十+八=木)が描かれた国産ヒノキのマグネット。冷蔵庫に引っ付けてみると予想外の付着力!香りもGoodで、これはなかなか使えそう。実は講習会でいちばんの収穫かも。。。ってそんな訳ないか。
それではまた。
投稿者:圓佛 明
=関連ページへのリンク=
日本の木のいえ情報ナビに、昭和住宅の新築事例「大きな屋根のある和の家」が掲載されました。(←外構工事施工前の状況です。外構工事が概ね終わった後の写真はこちらの昭和住宅ウェブサイト「新築施工事例」をご覧ください)