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国産材住宅づくりセミナー(2日目・現場研修)

今日は前回に引き続き、国産材住宅づくりセミナー2日目の様子をお伝えしようと思います。今日は現場研修ということで、福岡市内をバスで出発して、大分県日田市へと向かいました。

 

 

最初の研修場所はスギとヒノキが植えられている山林現場。ここでは、森林の中で実際に行われている、木材生産→伐採→集材→丸太生産→集積→搬出→運搬→丸太販売・利用→森林の育成→再利用、といった森林のサイクルについて説明がありました。

 

説明に中で印象に残ったことは、現場での作業の大変さと作業効率化には限界があるということです。現地に足を踏み入れてみると、写真で見る以上に起伏があり、木が生えている位置も整然と並んでいるわけではなく、作業される方々の苦労がイメージできました。(こういったことを感じることが出来ただけでも、ここに来た価値があったと思います)

 

次の研修場所は、日田市にある某製材工場でした。ここでは、丸太が製材されていく工程や、加工機械に使われている帯のこ(帯状のノコギリ)のメンテナンス作業、木材の乾燥炉などを見学させて頂きました。製材工場内では、許可を頂いたうえで私自身の勉強のため写真を撮影させて頂きましたが、何分、企業内の生産ラインということで掲載は差し控えさせて頂こうと思います。

 

その後、日田杉資料館へ。

 

ここには圧巻の巨木が展示されていました。推定樹齢450~500年、太さは元口が約180cm、末口88cmという大きさ。

 

これは、中津江村の宮園神社の杉が台風で倒れてしまったものと説明がありました。あまりの巨大さに、この資料館を建てる前にこの場所に据え付けたそうです。もし万が一、ここから搬出することになれば建物を一部壊さないといけないそうで。。。

 

 

 

これ以外にも日田地方周辺の杉の巨木が横たわっていました。

 

上のアングルからみるとこんな感じです。

 

写真右上の人と比べてみると、その大きさが想像して頂けるのではないでしょうか。

 

 

 

 

 

 

 

その後、日田木材協同組合にて質疑応答があり、最後に建築現場見学を行い、この現場研修が終了しました。日田木材協同組合での質疑応答のなかで、含水率などについてなどいろいろな話がありましたが、そんな中で組合の方が、「日田の木材だけを使ってくださいとは言いません。他の地方のものであっても国産木材を使ってください。」とおっしゃられていたのが印象的でした。

 

この現場研修で木材生産者あるいはそこに近いところで仕事をしている人たちの声を聞くことができたのは、今後の業務にたいへん参考になりました。年度末の多忙な時期に対応してくださった皆様、本当にありがとうございました。

 

投稿者:圓佛 明

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