屋上の防水・断熱改修工事(鉄骨造・陸屋根)
1.ビフォー ⇒ アフター
今回の屋上防水工事では、「防水とあわせて、夏の暑さや冬の寒さを和らげたい」というお施主様の要望もあり、改質アスファルトシート防水絶縁断熱工法(ASI-1・トーチ工法)を採用しました。
2.平場部分の屋上防水工事の流れ(改質アスファルトシート防水絶縁断熱工法)
【着工前】
工事にとりかかる前の全景です。
既存の塗膜はかなり劣化が進行しています。
【既存塗膜浮部のケレン】
塗膜が浮いているところや異物などを手作業で取り除いていきます。この工程のことを「ケレン」といいます。
【高圧水洗浄】
ケレン作業が終わると、次は高圧水を使って作業面をきれいに洗浄します。
下地が十分乾燥した後、プライマーと呼ばれる下塗り材を塗ります。(写真撮影を失念してしまいました。すみません。透明タイプのため次工程の写真でも分かりにくいです。。。)
【断熱材張付け】
専用の接着ボンドを塗って、断熱材を張付けていきます。
断熱材は、トーチ工法による防水層の下に施工することから、耐熱性に優れた製品を採用しました。(A種硬質ウレタンフォーム保温板2種1号、厚さ35mm)
【改質アスファルトシート敷き】
シートは十分な重ね幅(縦横とも100mm以上)をとりながら、たるみやしわなどが出来ないように広げていきます。
【改質アスファルトシート張付け】
トーチバーナーでシートの裏面を均一にあぶって、改質アスファルトを溶融させながらシートを密着させます。
【シート端部の処理】
シート端部にアスファルトコーチングという材料をヘラ塗りします。
【仕上げ塗料塗り】
仕上げに防水層の保護と化粧を兼ねて、防水保護塗料(水性アルミトップコート)を塗ります。
【工事完了後】
防水・断熱工事が完了しました。
3.継目のシーリング打ち替え工事(パラペットステンレス笠木)
【着工前】
パラペット(建物外周の立上り部分)上部に取り付けられているステンレス製笠木の着工前の状況です。
継目のシーリングが劣化している様子が確認できます。このままでは雨水の浸入経路になりかねませんので古いシーリング材を取り除いて、新しくシーリングを打ち替えます。
【既設シーリング材の除去】
古くなったシーリング材を撤去している状況です。
【シーリング材の充填】
継目部分の両側に養生テープを貼って、新たにシーリング材を充填します。
4.シート端部の仕上げ
【押さえ金物の固定】
立上りのシート末端部分を押さえ金物でしっかりと固定します。
【押さえ金物のシーリング】
押さえ金物の端部にシーリング材を充填します。
【アンカービス頭のシーリング】
押さえ金物のアンカービス頭にもシーリング材を充填します。
5.ドレン(排水口)まわりの工事
【改修用ドレンの取付け】
排水口まわりの工事の様子です。
防水改修工事では、写真のように排水管とシートが一体になった「改修用ドレン」を使用します。
【ドレンまわりの増し張り】
排水口まわりにはシートの増し張りを行い、入念に施工します。
【ストレーナーの取付け】
最後にゴミなどが入っていかないようにストレーナーキャップを取り付けて工事完了です。