スコットランドが生んだ偉大な詩人、ロバート・バーンズの詩集を最近読んでいます。
なぜ・・・?
この本、じつは数年前にスコットランドの文化に触れることで、スコッチ・ウィスキーがより美味しく呑めるだろう!と思い購入したものの、いつの間にか本棚の飾りになっていました・・・。
そして今年の1月25日、Facebookでバーンズ・ナイトの話題を見てこの本の存在を思いだしたという訳です。
さて、もうすぐ卒業式シーズンですが、皆さんは日本でもなじみ深い「蛍の光」、じつはスコットランドのトラッドソング(民謡)にロバート・バーンズが詩をつけたものだということをご存知でしょうか?
土屋守氏の『シングルモルトを愉しむ』(光文社新書)によりますと、もともとのタイトルは「オールド・ラング・ザイン(Auld Lang Syne=遠い昔)」、そして詩の内容は、旧友と遭遇し昔を惜しんで杯を酌み交わす情景を謡ったものらしいです。
日本には明治初年に伊沢修二さんという方によって紹介され、その後、稲垣千頴さんという国文学者によって蛍雪の習いを引用して意訳されたものとのこと。
なるほど。
バグパイプで奏でられる「オールド・ラング・ザイン」、想像するだけで郷愁を呼び覚ましますね・・・。
さて、話は変わりますが、私がスコットランド人といってまず最初に思い浮かぶのがフェアーグラウンド・アトラクション(Fairground Attraction)のボーカル、エディ・リーダーです。ちなみにエディ以外のバンドメンバーはイングランド人のようです。
このバンドを知ったのは2003年に発表された日本でのライブ・アルバム(録音は1989年7月2日、クラブチッタ川崎)がラジオで紹介されたのがきっかけでした。
トラッド、ロック、カントリーなど色んな音楽の要素が、彼女たちのフィルターを通して親しみやすく表現されていて一発で気に入ってしまいました。このライブ盤でのエディ・リーダーの溌剌とした歌声はポジティブ・パワー全開で、とても爽やかな余韻を残してくれます!
そういえばボニー・ピンクが「パーフェクト」をカバーしていましたね。
写真左側の1stアルバム(唯一のオリジナル作)もいいですが、私個人的には川崎でのライブ盤のほうが好きです。(途中やたら歓声が大きくなったり、やや編集しすぎかなと思う場面もありますが・・・)
ぜひ一度聴いてみてくださいね。
それでは、また。
Slainte!
投稿者:圓佛 明