前回のブログに引き続き、大牟田の新築現場(H25年度 住宅のゼロ・エネルギー化推進事業の採択案件)の様子をお伝えします。
現場では一昨日ユニットバスの工事を行いました。
今回は、完成した後では見ることができない、ユニットバスの「裏側」を見ていただこうと思います。
まずはこれ。断熱浴槽(保温浴槽)です。
バスタブのまわりにぐるっと断熱材が付いています。
付属品の風呂フタ(断熱材入り)をしておくと、「5時間経っても2.5℃以内の湯温低下」という優れものです。
お湯の温度があまり低下しないので、差し湯や追い炊きをする頻度が減り、光熱費(とエネルギー消費量)を減らすことができます。(H25改正省エネ基準の一次エネルギー消費量の計算にも反映されます)
ちなみにこのユニットバスは黒板に書いていますとおりパナソニック製のものです。
(メーカーから宣伝を頼まれているわけではありませんが(笑))
続いて、こちら。
ユニットバス床の裏面に取り付ける断熱材です。
浴室の床下は①ユニットバスの床面、または、②浴室の基礎、のどちらかで断熱することになりますが、今回は①を採用しています。
この冬、ニュースなどで「ヒートショック」という言葉をよく聞くようになりましたね。
この「ヒートショック」とは、寒い浴室から熱い浴槽に入ったときなど、急激な温度変化によって身体の調子が崩れることを言います。ときには脳卒中や心筋梗塞などの深刻な事故につながることもあります。
浴室の断熱性を高める(=浴室を寒くしない)ことは、このヒートショック予防に有効だと考えられます。
実際にユニットバスの裏側に断熱材を取り付けているところです。
完成した後には見えない地味な部分ですが、「健康」と「快適」を左右する重要な工事です。
それでは、また。
投稿者:圓佛 明