ご主人の趣味のためのお部屋は、どこか懐かしさを感じさせる古民家調のつくりです。天井を高くして、明るく開放感溢れる空間としました。頭上に架かる小国産杉の太鼓梁も存在感を主張しています。
床は厚さ30mmの福岡県産杉の無垢材を貼り、土足で歩けるように塗装仕上げとしました。建具職人がつくった無双連子窓(写真の右下の窓です)を開閉すると隣のお部屋からの視線を遮ることができます。
対面式キッチン上のトップライト(天窓)から光が降り注ぐ、明るい雰囲気のリビングです。床材は竹フローリング、壁は珪藻土塗り(コテむら無し)で端正に仕上げました。
奥様の家事動線を考慮して、キッチンと洗面室・浴室や食品庫とを行き来しやすいようにプランニングしました。
和室の畳には熊本県八代産い草を染土で泥染めした、こだわりの畳表を使用しています。壁は左官塗り壁(じゅらく)仕上げです。